HIKARU DREAM SHOW

ちょっとだけ元気になれるかもよ

家族

ばあちゃんがいる

とてもお節介焼きで心配性だ

 

たまに顔を見せるため実家に帰ると

きまって体調について聞いてくる

具合が悪かったら帰ってきませんよ…

 

帰り際には野菜やら、米やら持たせようとする

別に”食”には困っているわけでもない

どうせならお小遣いください…

 

本音はこんな感じだが口には出さない

 

そんなばあちゃんが先日

医者から余命宣告をうけた

ガンが見つかったんだ

昨年末、大腸ガンを手術したばっかりなのだが

今度は肺にガンが見つかった

おそらく転移したんだろうね

 

年内は持つ可能性が有るが来年はわからない

ゆっくり進行するそうだ

 

・・・

 

まいったね

突然すぎた

日が落ちるまで畑仕事をするばあちゃんだから

まさかガンが見つかるなんて想定していなかった

 

こんなことになるならもっと優しくしときゃよかったな

 

まぁあれだ、うだうだ悩んでもしょうがない

これから出来ることを考えよう

 

医者が宣告してくれたおかげで

俺には心の準備ができる

避けられないゴールが見えたから覚悟ができる

やり残したことが無いか考えることができる

 

こっから先

ばあちゃんに優しくできる

ばあちゃん孝行ができる

 

逆に良かったのかもな

突然居なくなられたら、なんもできないまま

きっと後悔するはずだ

 

だからさ、こっからだ

こっから最後の思い出作りを始めようと思う

 

残された時間がどれだけあるのかわからない

だからせめて、俺が孫でよかったと

少しでも多く思ってくれるように…

 

そんな感じかな